Steven Universe、#52 Joy Rideまで見ました。
ちょうどひと月くらい前に、北米CNでは"stevenbomb"と称して1週間毎日Steven Universeの新エピソードを流すイベントがありました。
この「毎日新エピソード」のパターンは去年のTotal Dramaのときもあったけど、 個人的にはこれまであんまりいいイメージなかったんですよね。 ついていくのがしんどいというか、楽しむヒマもなく話が進んでしまうというか。
なのでstevenbombの話を聞いた時はどういうことなんだろうと思ったんですが、いざフタを開けてみたらこれがまた一気に風雲急を告げる展開になっていてめちゃくちゃ面白かった！ 逆にこの一連の話を週一で流していたらちょっとテンポが悪くなってたかもしれないですね。 そう考えると初めからstevenbombありきで作っていたのかも。
というわけで今回はstevenbombまでの話の流れをざっと振り返ってみます。
今回の一連の話は元をたどれば#36 Worp Tourでスティーブン達がペリドットと遭遇するところから始まって、そこから少しずつ不穏な空気が流れてきたわけなんだけど、 そのあたりの話で個人的に一番スゴいと思ったのは#38 The Testかなあ。 自分はもう、この話で一気に先の展開が不安になった気がする。
#38 The Test
#03 Cheeseburger Backpackでのミッションが実は自分の能力を試すイージーなテストだったことを知ってしまったスティーブン。 スティーブンは名誉挽回するために、今度はガチのテストをパールさんにお願いするが・・・
今度のテストはさらにザル、もう誰でも合格できるユルッユルのテストだったのだ！ というお話。
Cheeseburger Backpackとは懐かしい・・・。
言われてみればあの時の話って、最終的にスティーブンがやらかしてルナ・シー・スパイアがただ水に沈んで終わったんだっけ。 どういう話なんだこれ？？ って思ったんだけど、そういうことだったかー。
まあルナ・シー・スパイアが大事な拠点でもなんでもなかったっていうのもなんだかヒドい話だけど、 今回パールさん達がテストのために作ったダンジョンもなかなかの不気味さで。
デストラップ満載の危険なダンジョンと見せかけて、実は決してスティーブンを傷つけないようになっているわけですね。
このダンジョン、来る者を拒むわけでもなく、ビビらせようとしているわけでもなく、 ただ偽りの満足感を与えようとしているというのがなんとも不気味。 しかもそれをバレないようにやろうとしているのが一層不気味で、この欺瞞に満ちた本性が透けて見えた時の気持ち悪さがスゴい。
うーん、こういうのゼルダの伝説とかにも出してみたら面白いんじゃないだろうか。
なんて思ってたら・・・
あーニンテンドー64のゲームで壁抜けバグ踏んだ時みたいな感じに！
なんだろうこの、見ちゃいけないものを見てしまったような感覚。
パールさん達への信頼が揺らぐスティーブン。
でもきっとパールさん達もこんなことやってどーしようもないことくらい、薄々分かってるんですよね。 他に妙案がないからとりあえずやってみてるという感じで。
なんていうか、ローズさんというリーダーを失った3人の不安な気持ちがよく出ていて好きです、このシーン。 今すぐヤバいわけではないんだけど、このままだと絶対どこかで破綻しそう。 みんなそれを分かってるのに、結局どうすることもできないジレンマ。
で、ここまで散々裏側を覗いてしまってからのこのシーンの白々しさといったら！ こんなカラ元気のパールさん見たくないよ！！
それでもここでスティーブンがブチ切れていればまだ気持ちよく終われたかもしれないんですが、 スティーブンもダマされたフリしてそのまま終わるっていうのがスゴい！
スティーブンもパールさん達もお互いがお互いに嘘をついているこの状態。 どちらの嘘も優しさから生まれた嘘だというのがまた悲しいけど、 ハタから見てるとどう考えてもイヤな予感しかしない。
全員が不安を抱えているのにそれを嘘で覆い隠してしまって大丈夫なのか？そのうち大変なことになるんじゃないか？ といった感じで、パッと見の雰囲気が明るいからこそ余計に不安な気持ちにさせられる話でした。